自由が丘教室を閉じる

 この日の到来を模索したのはいつの頃だったでしょう。生きとし生けるもの初めがあれば終わりもある。これは世の常、世の習いなのです。凡庸な私には生涯現役などあろうはずもなく、ならば晩節を汚すことなく惜しまれつつ有終の美で終わりたいと常々思っておりました。田園調布教室を自由が丘に移し爾来26年。これ程長きに渡り続けられるとは自身、夢想だにしない事でした。これも偏に私と共に学びご支援下さった多くのご家庭あったればこそと感謝にたえません。 子供大好き教え導くことを無上の喜びとした私は、これを天職と心得、肝に銘じて日々を過ごしてまいりました。しかし、諸般の事情により自由が丘教室を閉じる事を決断いたしました。とりわけ今期、自由が丘教室で学びたいと約束していたご家庭、さらに電話やメールにて、入会、体験の申し込みをいただいた方々にはこの上もない不義理をすることとなり、重ね重ねお詫びを申し上げます。

 ではその理由として先ず一つには、私の体力に相当の負担があったということです。当教室は、ペーパーもさる事ながら道具、教具類がどこよりも揃っており、我が家から遠隔地に所在する自由が丘教室まで電車を乗り継ぎ、教室の三階までは限界を認めざるを得ませんでした。第二の理由としましては、家庭の協力が不可欠でした。東横線を利用しておりました家族が重い道具類は途中下車をして教室に届け、後日それをまた菊名教室に届けるという行程を担ってくれておりました。ところが、異動により東横線を利用しないこととなり、私の体力面も考慮し決断した次第です。

 そして、原点に立ち返り、近在の菊名教室に一本化し私の全身全霊を込めて一層努めることといたしました。今回の件に関し、共に学び慕って下さった多くのご家庭、皆様にはこの紙面をお借りして哀心より御礼申し上げます。いつの日にかまたお逢い出来ればこんな嬉しい事はありません。思いは尽きませんが、万感の思いを込めて皆様ごきげんよう。 

                                   三矢会 周防



 忘れな草

      花言葉  あなたを忘れない